RENOVATION / NEW HOUSE / STORE DESIGN
AKHA AMA COFFEE ROASTERS TOKYO
東京都新宿区 2020 /Dec/ 07 updated神楽坂、赤城神社からほど近い坂道に今年7月オープンした『AKHA AMA COFFEE ROASTERS TOKYO(アカアマコーヒーロースターズトウキョウ)』、心地いい店内にはコーヒーのいい香りが漂い、朝8時のオープンから賑わう神楽坂界隈のオアシスになりつつあります。
全面ガラスで木製の窓枠が美しいファサード越しに見える店内には、イギリスのアンティーク・ドアをリメイクした大きなカウンターがあり、学生ひとり客や仲良さそうなカップル、本を読む女性やご近所の初老の紳士などさまざまなお客さまが思い思いにくつろいでいます。
ここは、タイの少数民族アカ族が無農薬栽培するオーガニックコーヒーのロースターであるアカアマコーヒー(チェンマイ)のリーさんと出会ったオーナーの山下夏沙さん・市川純平さんご夫妻が、リーさんと共同で初の海外支店としてオープンした東京店です。アカアマというのはタイの言葉で「アカ族のお母さん」という意味で、リーさんのお母さまが携わる有機コーヒー農園のコーヒーを提供しています。
山下さん夫妻は『地球を旅するCAFE』という別のお店も経営していて、こちらは2軒目。スタイリッシュな空間とアカ族の雰囲気を融合させた空間をつくりたいと店舗デザイナーを探していたところ、友人を介してDEN PLUS EGGの存在を知り、行動派の山下さんはすぐに東京オフィスにアポイントを入れました。「その事務所の雰囲気がとてもステキで、お会いしたお二人もとても感じがよくて、すぐにお願いすることに決めました」という山下さん。打ち合わせのときオフィスに置かれていたイギリスのアンティークシェルフの佇まいを気に入り、今ではカウンター横のお店のシェルフとして活躍しています。
アカ族はタイ北部山岳地方の少数民族の一つで、手の込んだ色とりどりの刺繍を施した民族衣装で知られています。代表的なモチーフはダイヤ型。そこで店内はアジアっぽくなりすぎず、アカ族のエッセンスだけを取り入れるスタイルで、木製ドアや取っ手、看板などにさりげなくダイヤのモチーフをあしらい、アカ族固有のウチュをかぶった女性の顔をマークとして使用しています。
キッチンを囲むカウンター席、ガラス窓のファサードに面したカウンター席、壁沿いのテーブル席、すべて木とアイアンを使った内装でとても居心地がよく、長居するお客さんが多いのもうなずけます。お店の奥には、大きなロースターの居場所が確保されています。今はタイでリーさんが焙煎するコーヒー豆を使っていますが、将来的にはここに焙煎機を置いて、リーさん直伝で自家焙煎をスタートする予定です。
AKHA AMA COFFEE ROASTERS TOKYO
東京都新宿区赤城元町1-25