RENOVATION / NEW HOUSE / STORE DESIGN
無駄な空間をなくしたら、広々とした生活空間が誕生。
大阪府大阪市 2022 /Jun/ 11 updated結婚を機に一緒に暮らし始めて1年ほど経ったころ、O夫妻はその家のリノベーションをすることを決めました。きっかけは、リモートワークをするご主人の個室とLDKが引き戸で仕切られただけの間取りなので、お互いに音が気になって暮らしにくいと感じていることでした。そこで生活の中で不便だと思っていたことのリストアップと同時に、リノベーション会社を探し始めました。
あるときDEN PLUS EGGのホームページを見つけてその世界観に惹かれました。その後自分たちの感覚を確かめるために、DEN PLUS EGGともう1社、気になる2社のオープンハウスを訪問することに。
「DEN PLUS EGGさんがいいと思いながらも、正しい判断をするためにあえて2軒訪問しました。すると圧倒的にDEN PLUS EGGさんの方が良かったんです。自分たちの判断が間違っていなかったことを確信しました」と話すのはご主人。その後、担当者Mさんと20回近くになる打ち合わせを重ね、信頼関係を築いていきます。
O夫妻がリストアップした希望は、「元々の主寝室が無駄に広くデッドスペースが多いので、その部屋を利用してリモートワーク用書斎にすること」「LDKに面する個室を主寝室にすること」「狭くて使いにくいキッチンを使いやすくすること」と大きくは3つ。
LDKに面する個室は洋室と和室の2部屋、壁で仕切られていました。その壁を取り払い長方形の広い主寝室が完成。洋室部分はカーペットでベッドを置き、和室のたたみはそのまま残して、将来子どもができたときに使いやすいスペースができました。
主寝室は半分をウォークインクローゼットにして、残り半分をご主人の書斎に。お気に入りの色使いとライトや建具を取り入れ、仕事に集中できる空間が完成です。
打ち合わせで何度も訪れた西宮北口のSTUDIO DEN PLUS EGG(本社)、ミーティングルームの無垢オークのフローリングが気に入ったので、玄関とLDKはそれと同じフローリングを使用。マンションなので防音材をしっかり入れてから無垢材のフローリングを施工、巾木も木製のものを選びました。室内ドアはすべてオリジナルドアに付け替え、玄関とLDKの間にはガラス窓付きドアを採用、ホワイトやベージュ、グレーをベースとした落ち着いた空間に。
そしてキッチンはⅡ型で、LDKに面するベランダ開口部からたっぷりと光が入る気持ちいいデザイン。ここには奥さまが一目惚れした長方形ブルーのタイルがあしらわれています。「オープンハウスで見た四角いアルチザンタイルを使うのかなと思っていたんですけれど、提案されたのは日本製のブルーのタイルでした。その色と釉薬の風合いが気に入ってキッチンのタイルを決めました」と話す奥さま。「ほとんどが提案をいただいたもので、いただく提案すべてが『どうしてわたしたちがこうしたいと知っているの?』というものばかりで本当に驚きました」。
「こうしたい」とうまく説明できなかったにもかかわらず、打ち合わせに行くたびに気持ちを汲み取って形になったプランが次々と提案されて驚いていたO夫妻、なかでも希望のさらに上をいく一番驚いた提案は、LDKの一部に作られた本棚と造り付けテーブルのあるミニ書斎コーナーです。その場所は、もともとウォークインクローゼットとして大きなスペースが確保されていたのですが、元寝室の半分をウォークインクローゼットとしたので、この場所は壁を取り払いLDKの一部となりました。窓がない壁面なので、飾り収納を兼ねた本棚と、ちょっとした作業ができる壁付けテーブルを設置、壁にはキッチンと同じブルーのタイルが貼られています。本棚にはすでに奥さまの蔵書がずらりと並んでミニライブラリーのように。「ここについて何もリクエストしていなかったのですが、こんなに素晴らしいプランをつくっていただいて本当にうれしいです」とにっこりする奥さま。
「まだ住み始めて1週間ですが、今回のリノベーションで驚いたのは“このおうちこんなに広かったんだ”っということです(笑)。以前はLDKも小さかったし、キッチンは区切られていてふたりで作業をするのが大変だったんです。でも今はふたりで一緒に料理ができます」とうれしそう。平日の夕食は自宅で仕事をするご主人が担当、週末の夕食は仕事に出かけない奥さまが担当ですが、ふたりで一緒に料理や片付けをすることも多いので新しいキッチンはふたり入っても空間にゆとりがあって居心地もとてもいいよう。
またこれまでLDKと個室を区切っていた引き戸の部分を白い壁にして、両サイドに扉1枚分の開口部を設けました。こうすることでLDKに大きな壁が一面でき、プロジェクターを使って映画鑑賞を楽しめます。「映画の趣味は、ふたりちょっと違うんですよね。妻は文化的なものが好きというか」とマーベル・ファンのご主人、「でも『フレンチディスパッチ』はふたりとも大好きでした!」。これからはふたりが大好きな映画をおうち映画館も楽しめそうです。