RENOVATION / NEW HOUSE / STORE DESIGN
リノベーションから10年、4匹の猫と暮らすノースライトが美しい家。
大阪府箕面市 2022 /May/ 19 updated
猫のためにリビングにキャットウォーク飾り棚を新設
今年でリノベーションから10年、今もDEN PLUS EGGと交流のあるTさんのお家を訪ねてお話を伺いました。リノベーション当初は、北欧デザインのコレクターでもありデザイナーズ・アイテムが大好きだったというTさん、今では4匹の猫に囲まれて猫に優しい暮らしを実現するスキのある住まいを求めているといいます。
「リノベーションのきっかけは、ヴィンテージマンションをリノベーションした友人の家を訪れたことです。新築マンションを購入して家族4人で住んでいたのですが、友人の家に魅せられてヴィンテージマンションに住みたい気持ちが止められなくなりました」と10年前を思い出しながら話をしてくれるTさん、「そのとき偶然近くでDEN PLUS EGGのオープンハウスがあり、当時は予約が不要だったのでふらりと見に行きました。するともうそこは理想の空間で、DEN PLUS EGGにリノベーションをお願いしようと物件探しを始めたんです」。
北摂にいくつか点在する遠藤剛生建築の集合住宅は、ヴィンテージマンション好きの間でとくに人気の高い物件。いくつもの物件を尋ねるうち、ついに遠藤建築の中古物件に出会ったTさんは、風の流れや自然光の入り方を見てすぐにそこに決めました。
丘陵地の北向き斜面に建つ細長い間取りで、1本の廊下沿いにLDKと4室が緩やかな階段状になって配置されている100m2を超える部屋。どの部屋にもたっぷりと自然光が降り注ぎ、一番北側に位置する天井の高い寝室の窓からは180度ビューが開け、輝くような箕面の山々の風景を一日中見ることができます。通好みの北側採光の柔らかい光が全体に広がる寝室、窓を開けると爽やかな風が家中を通り抜けます。この建築を生かして、好みの内装にしたいと夢が広がりました。
DEN PLUS EGGの担当者はIさん、好きなもののことや家族の話や限られた予算のことなど雑談のような打ち合わせをして間も無く、Tさんはプランの提案を受けました。その見取り図とイラストパースを見たときに、こんな家にしたかった!というものがすべて詰まっていてとても驚いたと言います。「打ち合わせでは言葉では何一つ説明できなかったのにすごいと思いました」とポツリ。
細長い間取りの部屋には廊下沿いに個室が4室並んでいました。4人家族だったので3室しか必要なかったので、LDKに近い個室は壁を取り払ってペニンシュラキッチンに。キッチンとなった部屋には天井から壁にかけて2面採光の高窓がついていたので、キッチンにはもちろんLDKにもキッチン側からの光りが回り込み、元々は南側のバルコニーからの採光だけだったLDKがより明るい空間になりました。
パーケット・フローリングや塗装壁、カウンター対面キッチンなど好きなものをたくさん取り入れつつ使いやすく改装されたお部屋を気に入ったTさんは、住み始めて10年、いまも毎日ああステキな部屋だなぁと感じると言います。
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職場近くで保護したむぎちゃん
猫たちと暮らす家にアップデート。
6年前ふとしたきっかけで猫の魅力にとりつかれたTさん、家族を説得してまずはアメリカンショートヘアのまるちゃんを迎えます。その後さらに3匹の保護猫を迎えて、猫4匹と4人家族の大所帯になりました。元々北欧ヴィンテージの食器が大好きで、コレクションをキッチンの飾り棚にディスプレイしていたのですが、次々に落とされてしまったので飾り棚は籠のコレクションに変更、また2年前にはDEN PLUS EGGで追加工事をして、LDKにキャットウォークを取り付けて猫と暮らす家に進化中。
「この家のいいところは長い廊下で、越してきたころは小学校と幼稚園だった子どもたちが友だちと走り回っていました。子どもたちが大きくなったら、今度は猫たちが走り回っています」とTさんはうれしそう。「元々とてもインテリアが大好きだったので家具や食器などいろいろ集めて大切にしてきましたが、猫たちに引っかかれるなら仕方ないと思って、ポシャギやヒンメリは手が届かないところへディスプレイして、あとは引っかかれてもいいものを置いています」。
一番最近は、寝室の奥にある書斎の改装。壁を板張りにして、飾り棚を取り付けました。「ステイホームの期間に家にいる時間がとても長くなったので、その時間を活かして家中の壁を家族みんなで塗り替えました。ちょっと養生が下手くそで縁がギザギザになっていたりするんですけど、許容範囲かな(笑)。棚をつけたり、壁を張り替えたり、DIYではできないところはデンさんに連絡して工事をしてもらいます」というTさんは、何か困ったことがあったらいつでもIさんに電話で相談。移り変わる好みや家族の成長に合わせて、家の雰囲気を変えていきます。
「いまは猫と楽しめる空間が一番、ステキなカゴがあればつい買っちゃいます」と笑う。ヴィンテージ食器からカゴコレクションに変わったキッチン壁の飾り棚も実は、元々暮らしていた新築マンションで使っていた棚受けを再活用してつくったもの。建材や家具などは活かせるものを使いながら、暮らし方に合わせて見た目も使い心地もよくアップデートしていく理想的な住まいの在り方を、Tさんはさりげなく実現していました。
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