RENOVATION / NEW HOUSE / STORE DESIGN
アルチザンタイルがつくる空間に惹かれて。
大阪府大阪市 2022 /Jan/ 18 updated
「きっかけはアルチザンタイルだったんです」。子どもを授かったことを知って、家づくりを決心したというH夫妻、けれど何を頼りに家探しを始めたらいいのかわからないので、まずはインスタグラムやネットで、物件を探したり、リノベーション会社を探したりしていました。すると偶然目に留まったのがアルチザンタイルを使ったキッチン。「キュンときたというか、ビビッときたというのか、とにかく惹かれました。こんな雰囲気のタイルを使った家は、それまで見たことがなかったです」と奥さま。
そこでH夫妻はDEN PLUS EGGのホームページの建築事例を見て、ステキな家ばかりだったので、すぐに問い合わせをして話を聞き、物件探しからトータルしての依頼を決めました。
まずはやりたいことをすべて伝え、提案プランを待ちました。
「家づくりをスタートして気づいたのですが、知り合いとDEN PLUS EGGさんが何人もつながっていることがわかり、うれしくもあり安心もしました」と教えてくれた奥さまは、北浜の古いビルにあるステキなジュエリーショップにオープンから勤めていて、ジュエリーのみならずすべてのことにセンスと審美眼を持っています。フリーのコンサルタントをしているご主人は、趣味と実益を兼ねて古雑誌のオンラインストアも主宰していて、彼もまたいいものを知り尽くしています。
探し始めて間もなく梅田から電車で15分ほどの郊外に、昭和に建てられた集合住宅のリフォーム前の物件が見つかります。最上階の寝室からは広々とした淀川の緑地が見え、南向きのリビングには眩しくて目を細めるほどのたくさんの自然光が降り注ぎ、数棟が並ぶ敷地内には保育所があり、管理事務所もあって、安全で心地いい物件でした。そこに決めたH夫妻、リノベーションの打ち合わせがスタートしました。
「自分たちがやりたいと思ったことをすべて設計担当者に投げかけて、見積もりが出てからできることと削ることを考えようということで、最初にすべての希望を伝えました」というご主人。まずはアルチザンタイルのキッチンと洗面、そして陶器のシンクを使いたいということ、そしてリビングを広くとりたいことや各部屋に収納を設けることと壁一面の本棚を造作することetc。思い出せないぐらいたくさん、細かいことから間取りに関わることまでたくさんの想いを担当者に話したと言います。
「壁の色も希望を伝えました。寝室はイエローがいいねとふたりの意見が一致したので、イエローに。リビングや書斎は白い壁を希望しました。その通りにしてもらえてとても気に入っています」と満足そうなH夫妻。提案プランを見て、工事が始まってからも、設計担当者と何度も打ち合わせを重ねて、変更や調整を加えて理想の空間ができたと言います。
「リビングのクローゼット扉は、DENさんらしいルーバー扉で気に入っています。寝室と書斎のクローゼット扉は予算を抑えて白の扉にして、リビングはナチュラルなルーバー扉にと提案をいただきました。リビングのフランスの陶製ランプシェードもご提案いただきました。わたしたちはそれまで知らないメーカーだったのですが、フォルムが美しくシェード全体が光るのがとても美しいです。キッチンにつけたランプのシェードはわたしたちが京都のショップで見つけたものですが、どちらも同じようにシェードが光っていい雰囲気です」と奥さま。工事が始まってからも2週間に一度は現場を訪れて、担当者と細かい調整をしていたというH夫妻、アルチザンタイルを20枚ぐらい実際に並べて色のゆらぎを確認したり、提案されたフローリングをショールームまで見に行って確認したりなどしながら、施工の行程も一緒に楽しんでいたと言います。
リネンのカーテンがつくるリビングの一面。
そしてリビングには念願の大きなソファが。「昔から欲しかったんですけれど、大きすぎて前の家には入らなかったので(笑) 」と生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしながらソファに腰掛けるご主人。大きなリビングには、大きなソファを置いてもまだ余裕があり、ソファの後ろのスペースは?と聞くと、「この子がもう少し大きくなったら遊ぶスペースになるかな」とにっこり。
その広いリビングの一面は全面の掃き出し窓、取り替えをしなかったので、常にレースのカーテンを引いておいてたっぷりと降り注ぐ自然光が透ける白い壁のようにしています。カーテンは二重で、外側には『FLUFFY AND TENDERLY』でオーダーしたGarzaのリネンレースカーテンと友人であるlaboratorio quattro土屋文美さんにオーダーしたポシャギ、内側には、やや厚めのヘリンボーン織りの白いリネンカーテンを選んで(こちらも『FLUFFY AND TENDERLY』オーダーメイド)、白の重なりが美しい光の壁が完成しました。
「文美さんはポシャギの素材に『FLUFFY AND TENDERLY』のリネンを使われると聞いていたので、レースカーテンとポシャギの一部が同じ素材でコーディネートできるといいなぁと思ってどちらもオーダーしました。できあがりもコンビネーションもとてもステキで本当にうれしいです」と奥さま。ソファですやすやと眠る赤ちゃんの寝顔を柔らかい太陽の光が照らしていました。
「まだ住み始めて1カ月も立っていませんが、本当に心地いい暮らしをしています。暮らしていくうちに、また新しい希望や欲しいものが出てきたら、その都度少しずつ修正したり買い足したりしていけばいいねと話しています」とご主人。生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に、愛を込めて育てていける素晴らしいお家が完成したようです。