七宝焼を使ったジュエリー
例えばダイヤモンドは昔ながらの光りすぎないカットにする、あるいは帯留めに使われていた宝石や貴石を生かす、時には失われつつある「七宝」をいまの感覚で新しいかたちにする、温故知新のジュエリーメイキングチーム『メデルジュエリー』。スタッフみんなが一緒になってデザインするアイテムはどれも毎日の暮らしの中に溶け込む日常着のようなジュエリー。オーナーの黒川直裕さんは「洋服や花のように、毎日の暮らしの中でジュエリーやアクセサリーをもっと普通に楽しんでほしいんです」という。
光りすぎないダイヤモンドの輝きを大切にしています
2008年、ひとりのジュエリー職人との出会いがきっかけでメデルジュエリーをスタートした黒川さん、その職人さんの工房と一緒になってものづくりを続けてきました。デザインや企画に始まり、職人さんたちと一緒に作り上げる製作過程、お客さんに届ける販売まですべて自分たちの手で行っています。「メデルジュエリーはシーズンごとにコレクションを発表するという形は取っていません。春夏・秋冬コレクションを発表するのは流通ルートに乗せるために必要なことなので、販売まですべて自分たちで行えばコレクション時期に合わせてものづくりをする必要性も無くなります。ぼくたちがつくっているジュエリーは、トレンドを映すファッションアイテムとしてではなく日常着のように長く身に着けてほしいものなので、一度つくった商品は時間をかけてゆっくりと紹介するスタイルになりました」。浅草本店の扉を開けるとスタッフはみんなとても楽しそうにジュエリーの説明をしています。まるで大切な自分の宝物を説明するみたいにジュエリーのことを話してくれるスタッフからは、とにかく自分たちの商品を知ってほしいという気持ちが伝わってきます。
ショップに隣接したアトリエではジュエリー制作や修理が行われています
販売店は3箇所しかないので、時々新しい街へ出かけていって「キャラバン」を開催しています。そのメデル・キャラバンが4月23日(土)〜25日(月)までD+E MARKET苦楽園に登場します。
「今回のキャラバンには、本社にある“本棚”を連れて行こうと思っています。ジュエリーだけでなく、ぼくたちがいつも眺めたり読んだりしている本棚と一緒だと、来ていただいたお客さんにもっとメデルジュエリーのことをよく知ってもらえるのではないかと思っています」と黒川さん。
浅草本店のショップ。扉の向こうはアトリエ
数あるジュエリーの中で、いまとても力を入れて取り組んでいるのが「Labo」シリーズ。昔から和装の装飾品として使われてきたメノウ、白蝶貝・黒蝶貝などの素材、七宝で作る工芸品と工芸品を支えてきた伝統の技術や職人さんとそのネットワークなど伝統のある素材と技術を生かして、いまの暮らしに合うジュエリーを新しくつくること。「長く続いた技術や宝飾工芸のネットワークが失われつつあります。一度途絶えてしまえば新しくつくることは難しい。だからこそ全国の工芸に関わる人たちとものづくりを通して関わり、新しいかたちでものづくりをしたいというのが『Labo』の大きな目的です」。最新のLaboの作品は、サンゴ。赤やピンクのサンゴたちは、日常着のようなさりげないジュエリーとして生まれ変わりました。
そんなメデルジュエリーが春の苦楽園に初めてやってきます。彼らの「思い」と一緒に、ジュエリーコレクションを愛でてみませんか。
2016.04.23.sat-25.mon
mederu CARAVAN
ジュエリーの展示・販売、ブライダルリングの相談・オーダー
新しいLaboシリーズ、サンゴ
リングピローもオリジナルでつくっています
家紋をロゴマークに
自然光いっぱいのアトリエ
ショップにはウェディングドレスの工房も併設
指輪にぴったりのウェディング・ドレスがなかったのでウェディング・ドレスも自分たちで作り始めたという
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