ATELIER DEN PLUS EGG
RUMIKA
東京都目黒区 2021 /Jul/ 30 updatedアンティークとスタイリッシュなデザインのハーモニー。
中目黒駅からほど近いビルの1階にある『RUMIKA』は、全面ガラス張りの正面から店中を見ると大きな真鍮のモール付きミラーと淡いピンクのベルベット張りの椅子が整然と並ぶスタイリッシュなヘアサロン。アンティークドアを開けて中に入ると、使い込まれたアンティークカウンターと飾り棚、その奥のシャンプスペースの奥にはアーチの美しいヴィンテージシェルフが置かれ、洗練されたデザインのヘアケアアイテムが整然と並んでいます。
白いアルチザンタイルが貼られた壁面には、もう一つすてきな木の扉。扉を開けると、ボディ&フェイシャルケアを受けられるリラクゼーションルーム。光がたっぷりと差し込む板張りの真っ白な部屋は、まるでどこか高原のリゾートに来たような素晴らしい異空間。
ここは17年間ヘアサロンSHIMAのスタイリストをして来た金子瑠美さんが独立して、新しくスタートしたサロンです。この場所で過ごす一人ひとりのお客さまに特別な時間を味わってほしいという願いを込めています。
約2年をかけて固めたイメージ。
店舗デザインをDEN PLUS EGGに依頼したきっかけは、ちょうど独立を考えていたとき、行きつけのビストロ『コンカ』で出会った1冊の黒い本『DEN PLUS EGG』。その中に描かれていたのは瑠美さんが思い描いていた世界そのものでした。『コンカ』のスタッフから何も決まっていなくても相談だけでもしてもいいのではと背中を押されて早速相談を始め、約2年間かけて、円満な独立、そして物件探し、店舗デザインのイメージづくりをゆっくりと確実に固めていきました。
イメージづくりの作業として、瑠美さんは気に入った店舗や空間と出会うたび写真を撮って担当のYさんに送っていました。するとYさんはその写真のどこが気に入りましたかと毎回ていねいに確認をします。その積み重ねで、瑠美さんの好きなもの、つくりたい空間を把握して、最終的な表現へと落とし込むことに成功しました。
美容室の店舗デザインの大きな障害は昇降&回転が必要なスタイリングチェアの存在。デザインだけを優先してアンティークのイスに変えてしまうとスタイリストのパフォーマンスが下がり、長時間の作業も難しくなります。そこで美容メーカーとコラボレーションして、従来のスタイリングチェアのシートと背もたれにはキルステン・ヘクターマンの手染めのベルベット生地を、肘掛けにはイギリスで買い付けた木の古材をあしらい、オリジナルのチェアをつくることにしました。真鍮モールのミラーを挟んで並ぶ6台のカットチェアは、一つひとつ異なるハンドメイドによるベルベットの表情がスタイリッシュな空間に温かみとオーガニックな印象をプラスしてくれます。
新しい空間がもたらしてくれた意識の変化とこれからの展望。
瑠美さんに、特に気に入っているところはどこですか?と尋ねると「全部です!」とにっこり。「何もかもが自分の想像の遥か上をいくレベルで提案、実現してもらっています。この空間の良さを保つために、意識もより高くなりました」と話す瑠美さん。まず直面したのは通常のこれまで使用していたヘアケアアイテムのデザインがアンティークの棚にフィットしないこと。そこでオーガニックで上質でありながらデザインも美しいヘアケアアイテムを探し出しました。またベルベットに付着する髪の毛をコロコロで取る作業は美しくない上に生地に負担をかけるということで、上質な衣装ブラシを買い求め、美しい所作でブラッシングをするよう心がけるようになりました。
「デザインのいいものを求めて探し始めたオーガニックヘアケアブランドとの出会いは大きく、ぼんやりと考えていたオリジナルブランドのヘアケアアイテムの開発の夢を大きく前へと進ませてくれることになりました」という瑠美さん、サロンオープン間もなくオリジナルのハーブティーができていて、カットやカラーの合間、フェイシャル&ボディケアの後にサービスしています。
「最近では、ヘアケアブランドの方や同業者の友人から、この空間をデザインした人を紹介してほしいとよく言われます。わたしだけのものにしたい!という思いとみんなに知ってほしいという気持ちの合間で揺れています」と茶目っ気たっぷりに話してくれました。
RUMIKA
東京都目黒区青葉台1-15-2 AK-3ビルディング 1F
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